便利屋の開業に必要な資金
定年後の仕事や転職で便利屋を検討中の方もいるでしょう。
便利屋を開業するのに必要な資金ですが、これは進め方でかなり大きな差が出ます。
開業に必要な金額はおおよそ
数万円~1000万円
この差はいったい何なのか?
これは起業する人が何が必要なのかによります。
例えば便利屋を始めるのであれば車は必須です。
全く道具を必要としない仕事もありますが、そういった特殊な例は今は除外してご説明いたします。
ということで、便利屋に使えそうな軽トラやワンボックスカーを自己所有しているなら、そのまま流用できますが、車がなければ購入しなくてはなりません。
それだけで数十万はかかりますので、開業資金に差が出るというわけです。
便利屋開業にかかる費用の内訳
上で述べたように、開業する人に何が必要かで初期費用は変わってきますので、便利屋でお金がかかると考えられるものをピックアップしてみます。
店舗型で始める
必須ではありません
便利屋で使う車両
業務内容により必須
便利屋で使う道具
必須です(業務内容による)
便利屋の集客
必須です(一番重要と言ってもよい)
便利屋のフランチャイズ
必須ではありません
便利屋開業に必要なスキルと資格
まずズバッと言いますと、便利屋を開業するには
何の資格もいりません
便利屋の開業自体には別段資格はいりませんが、作業の内容により必要な資格は出てきます。
それでもなぜ資格はいらないかというと、必要な作業は
外部委託も可能だからです。
また、税金の関係などで開業届も必要になることもあるでしょう。
もちろん法人登記は必要ありません。
つまり、「便利屋です」といった時点で、あなたは便利屋なのです。
便利屋ですけど何か仕事ありますか?
コンビニでお弁当買ってきてくれたら
500円払うわ。
こんな状態でも、便利屋として仕事をしたことになるわけです。
あとは集客ができればよいわけで、屋号と電話さえあれば便利屋スタートです。
ただし、知識がないと資格なしで行うと違法になる作業もあるので注意してください。
便利屋が持っていたほうが良い資格
一般廃棄物収集運搬許可証
ゴミを収集するのに必要です。さらに事業ごみや産業廃棄物は全く違う扱いになりますので注意してください。
古物商許可証
お客様からものを買い取ったりする場合に必要です。リサイクル業務をやるなら必須とも言えます。
普通二種運転免許
お客様を車に乗せてお金をいただくなら必須になります。
「ちょっと乗っけていって」と言われたときには気を付けてください。
便利屋開業に必要なスキル
便利屋は扱う業務の種類が多すぎて、何のスキルがあればできるということはないですが、最低限このスキルがあれば集客もしやすく、稼ぎやすいというものだけをいくつかピックアップします。
一般的な清掃技術と徹底的な汚れ落とし
通常の部屋の片づけは、技術的には自分の部屋を掃除するのとさほど変わりません。
ただし、これには個人差がありますよね。
仕事として人の部屋を掃除する以上、自分の部屋と同じだとは考えないでください。
また、水回りはサビや水垢取りなど、しつこい汚れを落とす必要があるので慣れや技術が必要です。
荷物運び
こんなの誰でもできる、と思わないでください。
経験したことがある人はわかるでしょうが、重いものや大きなものを2人以上で持つ時などは未経験者が混ざると、とてつもなく非効率になります。
一人で持つ場合も、持ち上げ方や担ぎ方を知らないと荷物を壊す恐れや、大けがをすることもあります。
接客
これを外すわけにはいきませんね。
お客様への対応が悪ければ、問い合わせの電話の時点で仕事がなくなります。
とは言っても、そんなにかしこまった対応が必要なわけではなく、お客様を大切にする気持ちがあれば何とかなるでしょう。
そのほか専門職のスキル
ほかの業種で経験のある人で、特に生きるものは、エアコンの清掃、庭木の剪定や植木仕事などは依頼の多い種類になります。
あとは便利屋を続けていればスキルはどんどん上がっていくでしょう。
便利屋を始めるスキルを身につけるには
さて、これまで長々と説明しましたが、スキルはないけど開業の資金は安く抑えたい、という人へ最短のルートをご紹介します。
便利屋で働く
これはどんな商売でも同じですが、自分の身をもって成功してるところからノウハウを得るのが一番です。
つまり、便利屋さんに就職しましょう。
3か月~半年程度働けば、全体の流れと様々な種類の仕事が身につくでしょう。
お金をもらって学べるのですから最高ですね。
ただし、辞めて独立するときにはトラブルにならないように、きちんと筋を通しましょう。